【CRO業界-開発職編】ホワイト企業?それともブラック?製薬・CRO業界について。

公開日: : 最終更新日:2018/11/29 仕事

この記事の所要時間:7分

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どうも!

この記事ではCRO業界の開発職(CRA職)について書いています。

「そもそもCROってなんぞや?ブラックなのか?」という方が多いと思いますので、前置きとして少しCRO業界についても書いています。

ブラックかホワイトかすぐに知りたいという人は目次から「結局ホワイト?ブラック?」の段落まで飛んでください。

すでにCRAに転職したい方は、私がほぼ未経験の状態で転職活動を成功させたお話▼がありますので、もしよかったら読んでみてください。

 
今ならまだ売り手市場ですよ
 



 

まず、CRO業界とは





さて、CRO業界について。これは英語の略称です。

Contract Research Organization の太字の部分ですね。

日本語の意味だと、「開発業務受託機関」となります。

一見難しそうな字面ですが、「医薬品の開発業務を製薬企業から受託する機関・組織(会社)」ということを理解していれば十分です。

そして、このような会社が数十社あって業界を成していますので、CRO業界と呼ばれています。

 

起源・歴史的なところ

では、なぜこのような業界があるのか少し気になりませんか?

私は「開発業務って本来は製薬企業の業務なんでしょ?んじゃあ製薬企業がやればいいじゃん。」と思ってしまいました(笑)

確かに、以前は製薬企業に所属するCRA職※がいて、開発業務、いわば治験業務をしていくのが主流でした。

※Clinical Research Associate:通称「臨床開発モニター」のこと、この記事では以下CRA職と書きます。

 

しかし近年、新薬が生まれる確率がどんどん下がってきています。

私が大学3年生のときに就職活動でMR職の説明会に出席したとき(2013年3月ごろ)は、確か23,000分の1と聞きましたが、

その2年後の大学院生のときに就職活動をしたときは30,000分の1と聞きました。

確率にしたら0.00003333…です、新薬開発は博打という意味がよく分かりますね…。

そしてこの確率の低さと開発職の仕事の関連については、医薬品が市場に出るまでの流れを知っていただくと理解できると思います。

市場に出るまでには▼このように「研究職」「開発職」が登場するのですが、

 
  1. 研究職が新薬になりそうな候補物質を見つけて、動物実験までを行って有用性を調査する
  2. 動物での有用性が確認されたら(=ヒトでも効く可能性があると分かったら)開発職の出番
  3. 開発職が「治験」という形でヒトでの安全性・有効性を調査する
  4. ヒトでも効くことが分かれば治験のデータを元に国に申請し、通れば販売可能になる
 

もし研究職が新薬の候補を見つけられない場合開発職の仕事はないのです。

でも正社員なので、例え仕事がなくても開発職の人には高い給料を払わなければなりません。

そのため最近の製薬企業では、社内の臨床開発部をコンパクトにしておいて、

候補化合物ができたらCRO業界の会社に開発の仕事を外注するというスタイルが主流になってきました。

外注にもお金はかかりますが、会社の出費で一番大きいのは人件費と言われますし、

無駄に開発部隊を持て余しておくよりは外注する方が合理的な判断なのでしょうね。

 

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製薬企業・CRO企業の違い





では、働くスタイルとして、製薬企業CRA職CRO企業CRA職ではどんな違いがあるか書いていきます。

製薬企業CRA:
  • 待遇・福利厚生が充実
  • CRO企業に業務を依頼することやCRO企業が仕事しやすいようにするのが仕事(治験実施計画書や治験薬概要書の準備等)
  • 新卒では修士以上(大学院修士課程修了もしくは6年制薬学卒)でないとなれない
  • その製薬企業が得意とする疾患や技術に特化した知識を得られる
  • 自社製品がある
  • CRO企業CRAよりかっこいい
 

CRO企業CRA:
  • 待遇は製薬企業に劣るが一般的には良い
  • 製薬の知識は使うが製薬企業に対するサービス業でもある
  • 社内に開発職関係の人が殆ど、研究職やMR職が社内にいない
  • 他業種から転職してくる人や学士卒もなれる(例:理系学部卒業→看護師・SE・MR・CRC・研究職 etc..を経験→CRAとして中途入社)
  • 複数の製薬会社から業務を受託するため様々な疾患に対する試験を知る機会がある
 

CROが根付いていなかった時代は「CRO=下請け」の印象が強かったそうですが、現在では製薬企業と「二人三脚」や「パートナー」の印象があります。

むしろ、製薬企業のほうがCRO企業にノウハウや製薬業界の動向・トレンドを聞きにくるほどだとも聞きます。

 

結局、ホワイト?ブラック?





前置きが長くなってしまってすみません。

やっとテーマに触れて恐縮ですが、ぶっちゃけブラックかホワイトかなんて「各々の価値観に照らし合わせてどうか?」なので、どう感じるかは人それぞれです。

ということで、まずはどんな価値観の人がCRA職をホワイトと感じるのか?書いていきます。

 

ホワイトだと感じそうな人

私の経験では「新薬を世の中に出す仕事がしたい!テキパキ動いていろんな人と話して仕事したい!色んな場所に出張いきたい!」というアクティブでコミュ力が高い人に良い気がします。


実際に活躍されている先輩方にも▲こんなタイプが多い気がします。

もちろんこのタイプに限らず色んなタイプのCRAが居ます^^

他にもCRA職の魅力としてが”働きやすさ”かなと思います。具体的にはこんな感じですね。
  • CRA職は給料が高い傾向にある(新卒でも年収400万円前後からスタート)
  • 有給をとりやすい
  • フレックスタイム制なのでコアタイムまでに出社すれば良い、もしくはコアタイムもない
  • 内勤の日はビジネスカジュアルの企業が多い
 

勤務時間がフレックスな理由としては、多ければ週に2~3回は出張があることや、

忙しい時期とそうじゃない時期がはっきりしていることが挙げられます。

また、基本的には自分の施設をしっかり担当できていれば大きな支障はないため、有給も他業界より取りやすいかと思います。

忙しい仕事ですが、身につくスキルもどんな業界でも通用するものが多いと思います。

 
CRAに転職したいならこの記事!
 

ただ、注意として、CRA職を目指すにあたり少し注意が必要な人種がいます。

それは、「医薬品の開発がしたい!」と言う人です。

こういうタイプは医薬品開発職に対してミーハーで、実務のイメージが疎かになっている可能性があるからです。

まぁ、恥ずかしながら私がそうでした^^;

実務のイメージが疎かになっている理由としては色々ありますが、

一因としては「しんどそうな仕事だけど、本気になればできるっしょ!」のような根拠のない自信かと思います。

社会人経験がないと自分の力量も仕事のしんどさもわからないので、実務の難易度を正確に理解するのは難しいんですがね。。

就職する前にその仕事に就くと毎日どんな日々を過ごすか、朝何時に起きて、どんな気持ちで出社して、どんな業務をしているか、明確にイメージしてください。

一応、実務についてまとめた記事がありますので、こちらを参照していただければ良いかと思います。

 

実務について知りたいならコチラ

【医薬品の開発職】CRA職の仕事内容について、CRAの適性はこの8要素!

実務で取り扱う書類がどんなものか知りたいならコチラ

【CRAの書類】治験実施計画書とは?CRAとして読むべきポイント9つ紹介します。

【CRAの書類】治験薬概要書について紹介、CRAになったら3段階で読むべし!

【治験の書類】説明・同意文書って何?実際に使われるまでの流れ・用途についてまとめ

 

ブラックに感じそうな人

次は逆に、ブラックに感じそうな人について。

「お金はそこそこでいいから忙しくない仕事が良い、事務作業多いし覚えることもいっぱいでしんどそう、

知らない人とも話したくない!」と思う人にとってはブラックかもしれません。

 

CRA職は治験に参加してくださった被験者さんの命に関わるお仕事ですから、責任は重い仕事です。

治験薬を理解する医学的・薬学的知識、医師や治験スタッフと上手く信頼関係を築くコミュニケーション能力、

他にもありますがこれだけでも兼ね備えるのは簡単ではないお仕事ですからね。
(正直、辞める人も少なくないお仕事です…。)

そして何より、プレッシャーが多い仕事です。

書類の締め切り、責任医師、CRC、治験依頼者(製薬企業)、患者さんの命、なかなか被験者が入らない、などなど。

心を病んで休職するという話も珍しくありません。

人の気持ちを考えられないと出来ない仕事ですが、良い意味で鈍感さも必要なお仕事でもあると思います。

 
あわせて読みたい
 

余談1

これは少し余談ですが、企業がブラックかホワイトか判断する方法として、夜の11時に企業に電話をかけてみるという手段があるみたいですね。

繋がったらブラックな会社説が濃厚(ちなみに電話は、向こうが出た瞬間すぐこちらから切るそうです)、中には一定の時間を過ぎれば繋がらなくなる会社もありますが、度胸があればどうぞ(笑)

本当に気になるなら平日・休日の夜にオフィスの灯りを見に行くのもありかもしれませんね。

 

余談2

また、こうやって説明をしていて思ったのですが、製薬企業は研究に注力してそれ以外の仕事は社外に外注するというのが見て取れます。

というか武田薬品のシャイアー買収のニュースを見ていると、ある意味商社的という雰囲気すら感じます。

あれは会社ごと創薬シーズを買うような買収だと思います。

開発業務はCRO企業に、営業はコントラクトMRに外注できますもんね。

創薬標的が少なくなってきてるので研究自体も大学などからアイデアをもらうのが増えてきていますし。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

CRA職については他の記事についても書いていますので、お時間があればご参照ください。

今回は以上です。

読んでくださってありがとうございました、健闘を祈っています!

 
CRA職の研修について書きました
 

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