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そろそろ研究職の特定派遣として働いて半年くらい経ちます。
研究職として働けるのは魅力的ですが、やはりメリット・デメリットあるのでここに書いておきますね。
時間がない人は「目次」と「1,ぶっちゃけ:~」だけ読んでみてください。
「特定派遣ってなんやねん!」って人は▼こちらの記事読んでみると良いと思います。
約7分です:【医薬品:研究職】特定派遣の会社に転職した話
目次
ぶっちゃけ:やりたい研究があるなら大学院に行こう
やりたい研究・分野が定まっているなら特定派遣はやめてその分野で博士課程進学すべきです。お金がないなら奨学金を借りたり、ある程度儲かる仕事で貯金なりをして大学院に行くべきだと思います。
一方で、経験分野を広げたいなら特定派遣に行く価値あり。
特定派遣の仕事に満足できるかどうかはぶっちゃけ配属先によりけりです。
でも配属先は自分では決められないので、個人的にこんな結論になりました。
特定派遣のメリット
技術で仕事ができる
業務時間の殆どは実験手技や分析技術など、「手」を動かすことで占められます。なのでその技術は恐らくすぐ身につくだろうし、慣れてきたら「別のこともしてもらおうかな♪」って感じで別のこともさせてもらえます。
こうやってできることが増えてきたり、珍しい or 取得困難な技術を身につけられると、
研究者としての武器になるのでメリットだと思いました。
一流企業で働ける:優秀な人達と同じ環境に身をおける
特定派遣を雇える企業はリッチな企業です。むしろ、世間では知らない人はいない会社のほうが少ないかもしれません。
そんなハイレベルな企業に所属する人たちと一緒に過ごせる機会は滅多にないですよね。
成長の仕方を考えても、「自分一人で頑張って勉強する」よりも
「優秀な人達に引き上げられる」方が早いし確実です。
成長の機会には恵まれるはずですので、配属先の人達からしっかり学べるのはメリットです。
本来なら会わなかったであろう人たちに出会える
配属先は自分では予想していなかったところになることがあります。学歴は化学系だけど配属先は生物系だったりもザラです。
別にやりたいことが定まってなかったり、特にこだわりがないなら面白いポイントだと思います(笑)
変化が激しい世の中、幅が広がっていると思わぬところで助かるかもしれませんね。
また、特定派遣の仕事をしなかったら関わらなかっただろうなって人たち、しかもその道の専門の人たちに出会えます。
今まで自分に出来なかった発想が出来るようになるかもしれませんね。
研究しながら社会人経験を積める
大学院進学すると研究に打ち込めるので良いですが、当然ながらビジネスマンとしての感覚は培われません。特定派遣だと、研究に関する仕事をしながらも会社に所属していますので、
定期集会や配属先のミーティングで会社の利益や売り上げといった資金繰り、時間当たりの生産性(効率)のデータなど、
アカデミックな世界では見れないことを見れると思います。
特定派遣のデメリット
配属先・業務内容は自分に決定権はない
「研究職を諦めきれない人へ」というような惹かれる求人メッセージをよく見かけますが、やはり会社なので個人の意見が通るかは別です。
こんな甘い広告を真に受けず、自分の要望なんてものは数年頑張って会社に貢献して、
やっと考慮してもらえるものと思っておくのがベターです。
ましてや入社したての頃は希望の分野を伝えることができてもそれまで、くらいに思うのが精神衛生上良いなと思います。
希望を伝えれらたとしても、現実を言うと、営業担当が希望内容に合う企業へ自分を紹介してくれるだけです。
紹介してくれても、その企業が自分に会いたいと行ってくれなければ面談にも繋がりません。
そのため、なんだかんだ不確定要素は多いなと感じました。
メリットに上げた通り、こういう不確定要素を楽しめるなら良いですが、
少しでも自分のやりたいことが見えているなら資金を用意して大学院進学が良いと思います。
参考:研究で食っていくならやっぱ博士号が必要やなと思った話
給料は高くない
未経験の20代だと年収にして280~350万くらいに思っていた方が無難だと思います。それに派遣先が遠方などで引越しが必要な場合は初期費用(敷金・礼金・家具代)などで15~25万くらいは会社によっては自腹だったりします。
私の場合、年収で280万ほどだったので覚悟していたとは言え結構きつかったですね。
頑張れば貯金は出来ますが、別の収入源がないなら贅沢な暮らしは出来ないと思ってください。
車をローンで買った友人がいますが、毎月の支払いと奨学金の返済でカツカツだそうです…。
参考:【特定派遣の給料】明細ベースで話します!自由に使えるお金は毎月41,956円でした。
定期集会がハンパなく辛い
2~3ヶ月に一度、休日出勤がある企業が多いです。これが地味に超辛いんです、、。
休日の朝から夕方までを不毛な研修に費やすわけですからね。
ちなみに研修内容としては社会人であれば基本的なことが多かったです。
個人的にはビジネス書を読んでまとめて発表とかのほうがよっぽどタメになる気がしていました。
休もうにも冠婚葬祭レベルの理由が必要ですし、そこまでしないと休ませないって、
裏返すともともと休む人が多い悪しき慣習てことでは?やる意味あるのか?とよく思っていました。
「研究」とは限らない
研究ではなくルーティン業務担当なことがあります。中には大学の研究室に配属されて、資金潤沢でやりたい実験はすぐ申請が通るなんて超絶恵まれた人が1人いましたが、
ある一定の手技・機器をメインで取り扱う配属先のほうが一般的な雰囲気でした。
まとめ
やっぱり、書いてて思ったのは特定派遣に就職して幸せになれるのは幅を広げたくて給料にも拘らない人だなと思いました。「自分はいつかこんな研究がしたい!」とか「○○の分野の研究じゃないといやだ!」みたいに、
やりたいことが定まっていてフツフツしている人は不完全燃焼になって辞めてしまうんじゃないでしょうか。
今回は以上です!ありがとうございました。
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