この記事の所要時間:5分
どうも、アブーです!
ここで言う「研究」とは生物系・医薬品系のことです。
あんまりとりとめないのない記事ですが、自分の考えを整理する意味も兼ねて書かせていただきます。
研究職を志してるとか興味がある人に役立てば幸いです。
※注意書き:
この記事を書いた時点では博士進学の予定でしたが、結局は博士課程進学をやめてCRAに転職しています。
(理由は研究よりお金稼ぎ、結婚準備、ダンスなど他に優先したいことがあったからです)
転職した今も研究で食っていくなら博士号が必要だと考えこの記事を公開していますが、
あくまで「こんな考えで博士進学という手もある」と、参考に留めてくださると幸いです。
目次
きっかけ
今まで博士進学に際してネックになっていた部分がクリアになったから進学しようって感じですね。そしてそのネックになってた部分と言うのは、主にこの2つでした。
- やりたい研究テーマができるかどうか
- 経済的な問題
やりたい研究ができる
やりたい研究、これが一番大事ですよね、これに3~4年費やすわけですし、欲を言えば就職で有利な分野がいいです。殆どの人は修士時代と同じ研究か、関連する研究だと思います。
色々考えたんですが、僕も修士時代と関連する研究がしたいなという結論に至りました。
でも僕が修士の時にお世話になってた先生が来年で別の地域に行ってしまうので、
修士のときの研究室に戻るという選択肢はあきらめていたんですね。
そこで先生に相談してみて、共同研究でお世話になっていた研究室はどうかってことになりました。
経済的な問題がクリアになった
これもまた研究で生きていくにはネックになりやすいとこですね…。解決策としてはどれがメジャーかは分からないですが、だいたいこのパターンだと思います。
- 一度社会人デビューして貯金する
- 免許(薬剤師・医師など)を使ったバイトをする
- 授業料の免除制度がある大学院を選ぶ
- 入学してから給付型の奨学金を得る
- 普通に何かしらの奨学金を取る(笑)
僕の場合は3.授業料がない大学院を選ぶでした。
正直ちょっと珍しいかもしれません、話した人にはだいたい驚かれました。
また、内部進学をするなら成績次第で優遇されて半分免除や全額免除があったりしますね。
あとはRA(リサーチアシスタント)やTA(ティーチングアシスタント)の有無も確認しておいたほうが良いです。
RA TAは研究室内でできるバイトで、金額は学校によりけりですが数万~10万円くらいが多いと思います。
大学院進学にあたり一般的に気にしたほうが良いこと
僕の場合はあまり気にしなかったんですが、「研究室・大学院選びにはこういう要素も大事だよ」ってことも書いていきますね。
大学のネームバリュー
医学系の博士だとあまり気にされない様子だったのもあり、僕は気にしてなかったのですが、一般的にはネームバリューはあったほうが良いです。
研究の仕事って、けっこう人的ネットワーク(コネ)が大事なのですが、
有名な大学で学位を取っているほうが第一印象が良いですからね。
優秀な人が有名な大学に集まりやすいのも事実だと思いますし。
就職先が企業な場合も多いにありますので、そう考えるとやはりネームバリューはあった方が良いですね。
研究室の規模
人が多いと共同著者になれるチャンスが増えます。同じ研究室の人の手伝いとかってけっこうありますから、
手伝ってあげた人が論文を書いたりすると共同研究者として名前を載せてもらえて一応業績になります。
もしも自分が何も成果を出せなかったとしても、こういう共著で業績があればまだマシですよね。
それに研究室に在籍する人が多いというのはそのテーマの社会的な注目度も高いということを表しているとも思います。
もちろん、中には研究する価値があるのにまだ注目を浴びていなくて人が少ないという穴場な研究室もあると思います。
最近発見されたばかりのタンパク質を研究対象にしててこれから注目される可能性が十分ある、けど今はまだほぼ知られていないみたいな。
(見つけるのは難しいでしょうが…。)
京都大学のCiRAの先生(名前は忘れた笑)が、
今既に注目されて盛り上がっている分野にはもう未来はない、
どちらかというと誰もが見向きしないようなテーマのほうが意義がある。
と大学院説明会で仰っていました。
確かに、そういう研究のほうが研究者冥利に尽きるだろうなとも思います。
全く知られていないテーマに打ち込んでパイオニアになるか、
ある程度注目されていて実用化も視野に入っている分野で産業に貢献するか、
好みは人それぞれでしょうし、どちらの存在もなくてはならないので好きなほうを選べばいいと僕は思います。(笑)
学位取得後の進路
食いっぱぐれることないように進路が見えているのが良いですよね。パターンとしては、主に以下かと思います。
- 大学教員のポストにつく
- どこかでポスドク
- 企業に就職
そもそも面倒見の良い先生の研究室に入るとか。
面倒見の良い先生なら、知人の大学であいてる大学教員のポストとか、
または研究機関で開いてるポスドクのポストなりを探してくださったりします。
2だと、自分が学会で知り合った人のところへ就職するとかでしょうか。
または公募が出ているところに自分で応募するとか。
でも、公募が出ているところに飛び込むのは成功率が非常に低いとも聞きます。
大学の先生に聞いた話によると、公募だと国立トップ校卒でNatureに論文載せた人でも普通に落ちるそうですし。
逆に知り合いのつてがあれば書類審査なしで面接からと優遇されたりもするそうです。
3は企業の研究職ですね。
修士の場合は研究職に限らず関連業界の営業や開発もありですが、
博士だと年齢的にも専門分野的にもあまり現実的じゃないかもしれません。
でも、CROのCRA職なら博士卒でも新卒採用されている人がいましたし、
MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)職も博士卒で企業に入れる職種です。
また、研究の分野・給料に拘らないのであれば特定派遣も選択肢の1つだと思います。
生物系だったのが化学系の企業に派遣されて専門分野がガラッと変わることもありますが、
他の職種より断然受かりやすいですし、博士号の学位を持ってるなら会社によっては年収もポスドクと大差ないと思います。
参考:【医薬品:研究職】特定派遣の会社に転職した話
入学前であれば、研究室のホームページに進路について書かれていたりすることがあるので要チェックです。
同じ研究室から数名が同じ企業に就職していたりしたら、研究室とその企業間にコネがある確率大ですからね。
まとめ ~博士進学の心構え~
今回、修士でお世話になった先生方に相談して色々思ったのですが、研究・その学問が好きで極めたいから行く。
その分野で成し遂げないと人生終われないことがある。
これぐらいの覚悟があるくらいがやはり安心です。
僕はそこまでガチガチに決意があるわけではないんですが(笑)
金儲けのために研究するという認識は後々後悔に繋がるでしょうね…。
研究職は年収600万~とかなかなかな収入を貰えますが、生物系は実力・運が上位95%くらいじゃないとなれない狭き門では?と思います。
(生物系に関しては大学院進学者と企業求人数の数が釣り合わなさ過ぎるそうです)
研究以外に人生でやりたいことがあるならあまりオススメはできないかも。
働くかなくても大丈夫なくらい不労所得があるとかなら話は別ですけどね!(笑)
今回は以上です、読んでくださってありがとうございました!
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